
今回のテーマは
◆他人の不機嫌のお世話していませんか?
あなたは、家族や友人、職場など
自分の周りの人の不機嫌に振り回されて、
ついやりたくもないのにお世話を焼いてしまったり
自分自身に責任を感じて
グラグラ、モヤモヤしてしまう…
そんな経験はないでしょうか。
実は最近、私自身にそんな出来事が続いたので
ここでシェアしたいと思います。
◆人の不機嫌に振り回される
私は、学生と接触する機会がある仕事をしています。
ある日、いつも元気なスポーツ少年A君が
「どよ〜ん」とした雰囲気で現れました。
そして、普段であれば私の聞いたことに対して、
自分なりに頑張って答えようとするのですが、
「何か大切な物でも下に落ちているんですか?」と聞きたくなるくらい、
目線はず〜〜っと下の下…
聞いたことに一旦は答えようとするけれど
沈黙…沈黙…チーン
でも職業柄、私は答えて欲しいから頑張ります。
「◯◯はどう?」
「ここが⬜︎⬜︎なんだね」
「私、聞いているんだけどなぁ…」
と声をかけるけど、もはや心ここにあらず。
最終的にため息をつきながら、彼は時計を気にし始めました。
「あー、早く帰りたい」
という、彼の心の声が聞こえてしまったように感じた瞬間、
私は彼に対して腹を立てている自分に気が付いたのです。
そして、
「私が、腹を立ててはだめじゃないか」
「相手に呑まれてはだめ」
そう思えば思うほど、モヤモヤは膨らんでいきます。
そして、その状態は1時間続き
彼は終わると同時に、
誰よりも早く部屋を出て行きました。
こんな時、一体私はどんな心持ちでいれたらよかったのだろう。
そんな風に思ってしまう出来事だったのです。
◆無意識な”心のくせ”
不機嫌な人を目の当たりにした瞬間、
私たちは、どんな感覚や行動を無意識に選んでしまうことがあるのでしょうか。
- “自分のせいだ”と無意識に感じてしまう人
相手の不機嫌を目の当たりにすると、
「私、何かした?」
「私のせいでは?」
と自分に責任を感じ、
「私が、この場をおさめてなくてはいけない」
「私が、相手のご機嫌を取らなくてはならない」
このように、自動的に思い込んでしまうことがあります。
その結果、
相手の機嫌を直す役割を引き受けてしまうのです。 - 相手に責められた気がしてしまう人
相手の不機嫌を目の前にすると、
「その態度、失礼なんじゃない?」
「私は、こんなにちゃんとやってるのに」
相手の不機嫌は、自分への攻撃だ
こんな風に受け止めてしまう人もいます。
その結果、
「あの人のせいで、私まで嫌な気持ちになってしまった」
「あいつのせいで、なんかむかつく!」
と相手の不機嫌の被害者になってしまうこともよくあることかもしれません。
どちらも相手の感情を、
自分の問題として引き受けてしまっているーこんな共通点があります。
◆なぜ、他人の感情を自分の問題にしてしまうの?
それは、
「相手の感情を優先することで、自分を守ってきた経験があるから」
かもしれません。
幼い頃から、
親の顔色をうかがってきた人。
その場の空気を読んで行動することが当たり前だった人。
感情を出すことを否定されてきた人。
こうした環境では、
自分の気持ちよりも
「相手がどう感じているか」を先に察することが、
生きていくために必要だったのです。
また、
・自分の意見を言うと否定された
・自分で決める前に、親がすべて決めてしまった
・正しいか、間違っているかで行動を判断されてきた
そんな経験があると、
「自分の感覚を信じる」ことが難しくなります。
だからこそ、
相手の不機嫌を前にすると、
無意識にこう感じてしまうのです。
「私が何とかしなければ」
「私が悪いのかもしれない」
「この場をおさめないといけない」
さらに、
かわいそうな親の面倒を見てきた人や、
親から感情を出すことを拒絶・否定されてきた人にとって、
相手や、相手の感情を優先相手とのは、
安心して生きるための、
唯一の方法だったのかもしれません。
それは、
生きるための戦略であり、
知恵でもあったのです。
今の自分に、
その戦略は本当に必要でしょうか。
それを手放すタイミングが、
今まさに来ているのかもしれません。
◆他人の不機嫌を「返す」という選択
他人の感情のお世話をすることには、
これまで、たくさんのメリットがありました。
ただ、
「今の自分には、もう必要ない」
そう決めたとき、
こんなふうに、
自分自身の中で宣言してみる方法も
有効かもしれません。
「今、目の前にあるこの不機嫌は、
他人のものであり、私のものではありません」
「私は、人の感情のお世話役は、もうしません」
「私は、私の感覚や感情を大切にします」
言ってみて、いかがでしたでしょうか。
「これでいいのかもしれない」
そんな感覚がよぎった方もいるでしょうし、
少しホッとした感覚や、
胸の奥がゆるむような感じがあった方もいるかもしれません。
もし、
ひとりでは少し難しいと感じたときは、
セッションの中で一緒に整理していくこともできます。
ここまでお読みいただき、
ありがとうございました。
